藤原紀香
2011年03月24日
「勇気」をくれた熱演、ミュージカル『マルグリット』藤原紀香さん
東日本大震災と福島第一原発災害による放射能汚染など、こんな時勢ではありますが、予定通りに、藤原紀香さん主演の「マルグリット」の観劇に出掛けました。
当ブログのプロフィールでは明記しておりませんが、私は、1971年生まれで、藤原紀香さんと同い年です。いわゆる「タメ」の頑張りは、非常に刺激になります。
同い年というのに加えて、京都にて阪神淡路大震災を経験し、藤原紀香さんのご実家、兵庫県西宮市でも仕事をしていた私にとって、誠に勝手ながら、親近感のある女優さんです。
今年1月の特番で知ったことですが、一見華やかな女優で輝かしく見える藤原紀香さん、幼いころから女優を夢を見て、ファッション誌モデルから女優に転身した山口智子さんなど、いわゆる当時で言う"トレンディドラマ"の女優に憧れ、お父様の猛反対を押し切って、大学卒業後に上京するも、50以上のオーディションに落選、名前が掲載されないファッションカタログモデルや、顔も載らない足のモデルまでもこなす下積みを経験なさってます。
阪神淡路大震災では、ご友人を亡くし、夢がなかなか叶わないという苦悩を乗り越えられたからこそ、今、とても華があって輝いて見えるのだと思います。
今回のミュージカル『マルグリット』ですが、開演直前まで、とても緊張しました。「観劇する側の私が何で?」と、自らを笑ったのですが、未だに収まらない余震や、余震とは異なると思われる関東の度重なる地震、放射能汚染のニュースにナーバスになっている心理、被災者の方々とは比べものにならないですが、不安と闘っているのは、これから『マルグリット』を演じるキャストの皆さんや、それを演出するスタッフの皆さん、観劇に来た皆さん、その全てが、何と申しましょうか、同じ時を過ごすコミュニティのように感じていました。ともかく、劇の一瞬一瞬を大切に懸命に観なくては!という気持ちでもありました。そんな心情が開演直前までの緊張感を呼び起こしたのかもしれません。
ミュージカルはとても素晴らしかったです。ステージから8列目の中央付近の座席で観ると、キャストの皆さんの表情もしっかりと見えて良いですね。ストーリーや登場人物への感情移入もして、グッと来るもの、ウルルと来るものが何回もありました。終盤の緊迫感が続くシーンからラストシーンにかけては特に堪りません。一幕二幕間の20分休憩を含めた約2時間20分は、あっという間でした。
ストーリーについては触れませんが、ナチスの将軍オットー(西城秀樹さん)の寵愛の下で贅沢三昧、お高くとまった態度だったマルグリット(藤原紀香さん)が、反ナチスのレジスタンスでバンドのピアノ弾きであるアルマン(田代万里生さん)との三角関係が始まってから、そして、マルマンと同じバンド仲間でありアルマンの姉アネット(飯野めぐみさん)とその恋人でバンド仲間でユダヤ人のルシアン(松原剛志さん)の逃亡へとストーリーが進むにつれ、マルグリットが切なさで満たされていくのですが、その渾身の歌と演技には参りました。脱帽です。先月、マルグリットの稽古密着特番を見ましたが、その努力が実っていらっしゃるように感じました。さすがプロフェッショナルだと。
『マルグリット』のカーテンコールが終わったその都度に、藤原紀香さんが、カーテンコールの衣装そのままでエントランスロビーへ駆けつけ、自ら両手で募金箱を持って、「東北地方太平洋沖地震」支援の呼びかけをなさっています。私がロビーへ行った時は既に長蛇の列。私もその後に続きました。
一人ずつ紀香さんが手にしている募金箱に入れて行くのですが、皆さん、照れ臭いのか、藤原紀香さんに笑顔で会釈をするだけで話しかける方が少ない様子だったので、私は、一言だけですが、激励の言葉を掛けさせていただきました。
「とても感激しましたよ。この後も頑張って下さい!」と。
「はい!頑張ります!」と笑顔と明るい声で応えてくださった藤原紀香さんの姿にも、「力強さ」を感じ、「勇気」を頂いた、そんな感じがしました。これは余談ですが、藤原紀香さん、小顔でテレビで見る通り綺麗で素敵な方です。
今後も、藤原紀香さんのミュージカルがあることを望み、再び観劇出来ることを楽しみにしています。
どうか皆さん、可能ならば、何かしら誰かが頑張る姿に触れてみては如何でしょうか?関西の方は、選抜高校野球大会に出掛けるのも良いでしょうね。きっと励まされます!今日の私は、ご実家の阪神淡路大震災を通じて震災の痛みを知る藤原紀香さんの熱演でした。今回の災害においても、決して傍観者であってはならない、一日一日を大切に生きていく、それが震災で亡くなられた方々の弔いとなるのではないかと思っている次第です。
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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
赤坂ACTシアター前の紅枝垂桜が満開でした。
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