大型二輪免許

2011年08月12日

大型二輪免許取得

晴れて大型自動二輪免許取得!

午前10時50分の集合時間よりも、いち早く検定受験者の控え室隣のロビーへ行く。
検定コースも、しっかりと頭に叩き込んでいるので、OK!
上手い下手は別にして、第二段階のみきわめまでの自己採点でも、クランク、波状路、スラローム、一本橋、S字とも、安全確認を怠らなければ、及第点であるという自信があったし、急制動についても、タイミングさえ間違えなければ問題ないだろうという思いだったので、緊張するという感覚はなかった。
同じく大型二輪の卒検だという女性と雑談やコースの確認をしてリラックスしていた。

いよいよ集合時間。控え室へ教官が来て、卒検の注意点、採点基準についての説明が始まる。
卒検を受けるのは10人。2人の採点官に対して、5人ずつの組に分かれ、私は、検定コース(1)。
発進→クランク→波状路→スラローム→踏切→一本橋→S字→坂道発進。その後、信号交差点を直進して、周回右折合流後に急制動→駐車というコースだ。
発走順は、5番目。1人ずつ発走順通りに行われる。通常の教習が毎時45分に終了するが、5番目は、その後の発走タイミングになるので、いわば、検定車2台および追走採点するバイク2台の計4台以外は、教習コース内に居ないというシチュエーションとなるので、比較的楽だと思われた。

入念に準備体操をしたりして出番を待つ。不安がる教習生に「普段通りで大丈夫だと思いますよ」なんてことを言って、リラックスすることに心掛けた。

そして、いよいよ、私の番。
後方確認して、ハンドルを持ち、サイドスタンドを払って、再度後方確認の上、乗車。
左右のミラーの角度を調整。キーをオンにして、セルでエンジンスタート。
後方確認して、右ウインカー点滅させて、後方確認して、緩やかに発進。
採点教官が、受検生のすぐ後ろをバイクで追走しながら採点するスタイルだ。

周回を回り、左車線内の障害物回避の為、右車線への進路変更を無難にこなし、右ウインカーをクランク入口30m手前から再点滅させ、対向車線の安全を確認して、クランクの外寄りへ右折進入。進入後は速やかにウインカーオフ。アクセルは一定の回転数を保ちつつ、半クラッチ&リアブレーキで速度調整しながら、右へ折れ、クランク直進部分の半ばにて、出口進路と周辺の確認を顔を大げさに向けて目視、左ウインカーをつけて、左に折れてクランク出口へ。出口を左折して、信号交差点へと向かう。右折すべく、安全確認目視の上、右ウインカー点滅させ、中央線のギリギリまで寄せて、停止線を踏まない程度の手前で停車。ここまで、ふらつきも無く。信号が青になるのを待つだけ。おそらくこれまでのクランク通過のうちで、一番の出来栄えだ。ヽ(´ー`)ノ

信号が青になる。左右安全目視確認。そこまでは良かった。かなり、リラックスしていた。

対向車が信号交差点手前15m地点に接近する。左右確認して既に右折を開始し始めた私は、そのまま右折後、周回左折合流の為に一時停止して左右の目視確認をする。そこに、追走していた採点教官が私のバイクの右にバイクを付けて、呼びかけられた。Σ(゚Д゚ υ) アリャ
「たとえ、あの距離でも、直進優先でしょう!?」

そりゃそうだ…orz。急に喪失感のようなものに襲われた。(´・ω・`)ショボーン

「はい、次は波状路ね。」
どうやら減点で済んだようだが、もう私の心は、検定中止かのような思い、危機的状況に包まれていた(´Д⊂。

波状路は周回コースを60m位進んだ左手。その間に何度も深呼吸して、肩の力を抜き、必死に気持ちを落ち着かせる。周回直進区間は、3速30km/h出しても良い区間だが、2速のままで20km/hペースで進んだ。

波状路へ左折する手前40m位から、早めの左ウインカーを出し、左折する少し前に充分に減速してギアをローに落とすとともに、立ちあがり、太ももの内側でタンクを包み込み、教官から教えてもらったコツ、「タンクに座るかのような姿勢」を維持してリラックスさせた。肩の力を抜き、脇を絞め、両肘にゆとりを持たせる姿勢に整えながら、半クラッチ、目線をタイム計測電光表示板に移し、ウインカーオフ。ウインカーを消したら、いよいよ波状路。乗り上げるタイミング毎に合わせて、アクセルをリズミカルにオン。脱輪は検定中止なので、慎重に進んだ。タイムは5秒フラット。僅かにだが、平静を取り戻しつつある。v(´∀`*v)

しかし、やはり、交差点でのミスが尾を引いたのか、周回一周後のスラローム。
これまでの教習時間ではありえなかったヘマを…orz。

普通にギアは2速のつもりだったのだが、アクセルオンオフの感覚がギクシャクする。
「やべぇ!ローギアじゃん…orz」。ローギアではトルクがありすぎ、勢い余ってパイロンを倒して検定中止の可能性がある。今更、2速にしてスラロームをこなすのも、走行ペースの乱れの要因となる。私は、今出来る最善の策は、タイムの結果を捨てることと判断して、パイロンに当てないように丁寧に走った。結果は8.3秒。1秒毎に5点減点なので、10点減点だ。

次は、周回を一周して踏切停止と通過。これは問題なし。次は、みきわめ時にS先生におふざけ進路妨害をされながらも、11秒以上のタイムも出せたほどに自信がついている一本橋。しかし、このまま検定コースを最後まで走っても、結果は駄目だろうなという思いが、ふとよぎってしまった。「とりあえず、慌てずに走ろう」。負の心境をかき消すように言い聞かせながら、一本橋のスタートラインに着く。

深呼吸で落ち着かせて、後方確認して発進。ふらつき一つなく一本橋に乗る。アクセルを適正に回せず、運転姿勢も適正でないとバランスを崩しやすくなるのが一本橋に乗る瞬間なのだ。無難に乗れたので、心で小さくガッツポーズ。「良し!10秒以上は貰った!」

しかしだ。無意識にも気が急いているのか、一本橋中盤地点なのに、正面にあるタイム表示は、4秒と経っていない。
「おっと、このままじゃあかんわΣ(゚Д゚;)ゲゲッ」
とにかく、エンジンの回転数は一定で半クラッチ加減も固定したままで、リアブレーキで速度を落とし、ハンドルを小刻みに切って、自らの運転姿勢の維持に努める。「よしよし、この感じだ」。ギリギリまでリアブレーキを引きずって確実に挽回している。そして、前輪が一本橋エンドのセンサーに触れたその瞬間のタイムは…………………9.9秒。0.1秒の不足。5点の減点だ…orz。

クランク後の信号交差点のミスの減点が10点だとして、累計25点の減点。あと5点で70点。タイムには出ない部分で更に5点減点されていたら不合格?(゚д゚lll)
まだ、S字、坂道発進、急制動を残している段階で、半ば諦めの境地になりそうに…。

「いや、最後の最後まできっちりと走り終えよう!」(`・ω・´)シャキーン
再度気を取り直すのに余り時間はかからなかった。信号交差点のミス以来も、運転姿勢の自己確認、大げさな顔振り安全確認を忘れずにやってきたのだから、最後まで徹底しようと言い聞かせる。意識的に、体をほぐすような感じで、肩の力を抜く。基本を反復しながら走ることが、頭の中が完全に真っ白になりそうな事態の打開と冷静さを取り戻す手立てだと判断して…。

さて、自分的にはネックだったS字だ。小回りでS字入口に進入。
大回り進入は減点の対象にもなりかねないのだが、小回りという基本をこなせた。「良し!」

ウインカーオフで、S字の中はアイドリング&半クラッチ&リアブレーキで速度を一定に保ちながら、外寄りに沿って走りぬける。S字半ばに差し掛かった地点で再度左ウインカーオンで、顔を左右に大きく向けて、出口周辺の安全目視確認。S字出口近くからは、半クラッチとアクセルオン一定のエンジン回転数で低速維持。ライン取りはフロントタイヤを出口ギリギリまで外寄りに寄せた後、ハンドルを左に大きく切って小回り。無難に普通にこなせた。「よっしゃ!」。僅かに直進後、坂道を越えた先の、周回右折合流に備えて、後方確認およびウインカーオン、センターライン寄せをして、一旦停止。目視確認後に周回合流。

「あと、もう少しだな。最後まで気を抜くなよ、自分」と言い聞かせる。

あと残すところ、坂道発進と急制動。周回を一周して、坂道発進ポイントへ。途中の進路変更も、安全目視確認とウインカータイミングを着実に行うことに集中した。

「坂道発進ポイントへの停車および発進時のウインカーは消したままで良いと言ってたな」
と、先生に教えて頂いたことを心の中で復習。もう既に気持ちは落ち着いている。後方確認後、滑らかに坂道発進後、交差点の赤信号停止。信号が青になり、左右目視確認後発進。周回右折合流の為に、後方確認およびウインカーオン、そして中央線に寄せて、停止位置にて目視確認して右折し、急制動の進路へと向かう。

「今、ギアはセカンド」確かめるように言い聞かせ、そのまま急制動の進路に進入して加速。速やかにサードギアに上げて一気に40km/hへ。エンジンブレーキ開始ライン、前後ブレーキ開始ライン、11m停止ライン手前で、ロックすることなく停止。最高速度を電光速度表示板でチェック。40km/hジャスト。ホッと一息つきながら、ギアをローにして安全確認後に発進、ギアセカンドの低速走行。発着点へ寄せる前、早めに忘れずに左ウインカーオン。ギアをローにして停車。ニュートラルに戻して、エンジン停止。後方確認して降車。サイドスタンドを立てて、ハンドルを左一杯に切ってから、ハンドルから手を離す。

「○○さん、お疲れ様でした!控え室で結果を待って下さい」
「ありがとうございます!」一礼後に私は控え室へと戻った。

採点が終わるまで卒検説明があった控え室にて待機という案内に従うが、40分以上経っても教官が戻って来られない。控え室に残って待つ人、喫煙室にタバコを吸いに行く私たち。ジュースで喉を潤しながら、雑談で気を紛らわす。

お互いに「やばいかもしれないよw」と失敗談をした後、私はリアルで、万が一の補習の為に、キャンセル待ちの手続きを済ませた…w。補習後、再受検でもいいと腹を括ったのだ。

検定時間が終わってから1時間ほど経った頃だろうか、採点教官のお二人が戻ってきて、皆、控え室に集合した。各採点教官毎に、卒検の発走順に呼び出される。もう、ドキドキ…w。

合格した教習生は、お茶を貰ってくつろいでいる。俺もお茶を飲みたいと思いながら、その時を待っていた。

「○○さ~ん!」

呼ばれる方へ行き、結果を聞かされる。

「お疲れ様です。○○さん、合格です!おめでとうございます!」

「えっ?あの信号交差点でアウトではないんですか?」

「いいえ、減点だけですよ。対向車が既に速度を落としていたので、減点だけで済ませてます。今後、公道では大丈夫だろうという見切り右折は止めましょうね。一本橋とスラロームのタイム超過の減点だけで、それ以外に問題はありませんよ。」

「ありがとうございます!」

…かなり甘く採点してもらったに違いないことを忘れないようにしよう。

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大型自動二輪卒業証明書モザイク
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大型二輪免許証モザイク
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2011年08月09日

大型二輪免許技能教習 ―第二段階 みきわめ―

灼熱の太陽、路面には陽炎。滴る汗を拭いながら、ヘルメットを被り、グローブをはめる。
いよいよ、第二段階のみきわめだ。意外にも緊張感はない。むしろ、楽しみで仕方がないという心境。

最初の数時間、バイクの重たさに慣れるのに苦労したのが、ついこの前のように懐かしい。
リアルの私を知る人にはご周知の通り、身長167cmの小柄な私には、CB400SFとはまるで違う乗り物のように思えるCB750で、「大型二輪は、普通二輪に非ず」ということを、痛切に感じていた。だからこそという訳ではないが、第一段階の2時間目に、『すべてのバイクに乗られる大型二輪免許を持つことの責任』と、『大型二輪だからこそ求められる高度な低速走行スキル』の体得を励みましょうという教官の言葉に忠実に励んできた。その集大成だ。

いつも通り、5分間は周回コースをウォーミングアップ走行。噛みしめるかのように走った。
ウォーミングアップ走行後は、ローギア低速走行で集合場所へと向かった。

私の表情をみて、「○○さん、元気ですね!」と50代前半ぐらいのベテラン教官S先生。
「ええ、元気いっぱいですよw」
「100%の力を出そうとしなくて、70%ぐらいでいいですよ」と労うかのようにおっしゃった。

「それじゃあ、検定コース(1)と、検定コース(2)を交互に走りましょう」

第二段階に入ってから、半分放置プレイのような状態で走らされていたのだが、みきわめでは、しっかりと見て頂いていた。みきわめの教習生は、ゼッケンに結び付けた赤色のリボンが目印で、みきわめが私だけだったので、代わる代わる教官の目線が集まる。私はむしろ、それを楽しみながら走った。

極めつけは、ベテラン教官S先生、一本橋走行の時、真正面のタイム計測電光表示板に目線を向けている私に、あろうことか、子供のように、はしゃぎながら、一本橋の終了地点の1mほど手前にて、片足を一本橋に乗せ、私の目線を惑わすように、手を上下に大きくブラブラと振りかざして、私を笑わそうとなさっているw。
「オラオラ、オラオラ~w。オラオラッw」と言いながら…w。
私もつられながら、「あはははw」と爆笑しながらも、何も起きていないかのように普通に一本橋をこなした。タイムは11秒ちょっと。
ぶつかりそうになるまで進路妨害して遊んでいたS先生、「さすが、二段階みきわめ!大したもんだよ!」と褒めて下さった。

そして、私が第一段階で手こずって補習を受ける羽目になったS字の出口では、3人の先生たちからの、満面の笑みと目線w。
「おおぉ?おおぉ?ちょっと今の、バランス崩してないか??w」
厳しくもお茶目な先生が大勢いる教習所だ。完全に遊ばれてるw。

……実質45分間の教習もあっという間に終わった。

全員集合して、次回教習の伝達が、いつものように行われる。

「○○さん、教習修了です。検定の予約をして帰って下さいね」

大丈夫だという自信はあったが、ほっとしたというのが正直なところだ。

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2011年08月08日

大型二輪免許技能教習 ―シミュレーター&6時間目―

 第二段階も5時間目と6時間目を迎えた。

【第二段階・5時間目】

5時間目はシミュレーターによる教習だ。間違えそうだが、シュミレーターではなく、シミュレーター(simulator)だ。18年前の中免技能教習には無かった項目だが、ご周知の通り自動二輪には仮免許制度がない。路上教習が無いので、それを補うべく内容となっている。40インチ程の画面に、市街地が映し出され、手前には、実物さながらの本田技研が製造しているバイク型のシミュレーターがある。タイヤやチェーン、エンジンは無いのだが、フロントサスペンションとリアサスペンションがついていた。
 一通り、シミュレーター教習の意義について、説明があった後、練習走行に移った。市街地コースとは違い、シミュレーターになれるための田舎道コースだ。
 ハンドルを持ち、後方確認をして、バイクに跨り、スイッチを入れ、セルでエンジンをかける。これも実物のようなエンジン音がする。うひょひょ~w。
 
 ギアをローに入れて、方向指示器を点滅させ、後方確認してスタート。半クラッチがうまくいかないと、本物のようにエンストするそうだ。普通に発車した後は、セカンド、サードまでシフトアップし、二か所の止まれの標識どおりに停止し、更に進んだ後、指示されたところにて左寄せ停車。

 次に本番、市街地コースだ。コースは全員違うコースが用意されていて、私の場合は、片側2車線の交差点手前、30m地点の歩道から本線に合流して、すぐに右折をするコースだ。右折車線に入って前方確認。信号青、交差点まであと10m程の地点、そこにサンキュー事故を想定したシチュエーションが設定されていて、直線車線のトラックがいきなり急ブレーキをしたかと思うと、その影から、いきなり普通車が右折してくる。信号に気をとられていた私は、その普通車に激突…orz。「設定が強引でわざとらしいよね」と教官のフォローが入るも、『かもしれない運転』を念頭に運転することを意識させられた。常日頃の路上では、サンキュー事故になりそうなケースは多々ある。
 市街地から住宅街に入り、子供の飛び出しや、路駐車の運転席のドアが開いてくるなど、想定しうるシチュエーションが色々と盛り込まれていた。

 興味深いのが、自分が走行したそのものが俯瞰映像としてリプレイ出来、見直せるのだ。シミュレーターの総合評価は4段階のB。いきなり激突事故を起こしているのにBで済んでいるのが不思議にも思ったが、意外と注意力なく運転していることが、運転後の俯瞰映像リプレイで露呈された。日頃から注意すべきところなので、これは勉強になった。

【第二段階・6時間目】

卒業検定コースの反復練習。次回のみきわめに向けての総仕上げだ。一本橋は依然11秒~12秒で、多少緊張するであろう卒検にむけて、もっとアドバンテージが欲しいところだ。次回のみきわめ時には、13秒以上を達成させよう。コース3周目にスラロームが7.3秒。0.3秒の超過だ。「みきわめまでの失敗は、やり得」と前向きに思いながら、卒業検定コースの反復練習をした。

ご指摘いただいたのは、次の点。

・左折で波状路へ入るのだが、波状路を走行中に、方向指示器を切り忘れたこと。
・急制動でブレーキングタイミングが僅かに早かった。
・次が一番の反省すべき点だが、普段のCB400SFの運転感覚で、リーンアウトで外周に合流していたところを発見されて、「バンクさせずに、ハンドルを使って曲がってね」と指摘を受けた。

慣れてきたとはいえ、気が緩んでいたので、気持ちを引き締め直した。

そして、検定コース以外の項目として、教官先導のバイクに追走実施したのが、
(1)ローギア、かつ超超低速走行でのクランクとS字。
速度は人がゆっくりと歩く程度よりもさらに遅いぐらいで、2km/hぐらいか。あまりにも遅い教官のバイクに、驚きながらも、何とかクリア。
(2)セカンドギアで、しかも中速度でのクランクおよびS字。
あっという間に駆け抜ける感じの速度で、気を抜いたら、パイロンを倒したり、縁石に乗り上げてしまいそうなぐらいだが、難なくクリア。
(3)不等間隔スラローム
(4)三角形の凸凹道
(5)ごつくて丸い河原石が散りばめられた凸凹の不整地通過
(6)ハンドルを全部切ってのUターン
(7)車体をバンクさせてのリーンアウトUターン

これらは、検定項目ではないが、特に(1)(2)については、検定試験において、緊張して速度を出せなかったり、逆に速度を出し過ぎたりするケースがあるというケーススタディだそうだ。
(3)…不等間隔にパイロンが置いてあることは、走った後に不等間隔であることを聞かされて気付いた。気付かなくても問題なく走っていたんだから問題ないだろう。多分。
(4)…通過中にブレーキをかけたらコケるでしょう。オフ車以外での通過は控えましょうとのこと。
(5)…ハンドルだけでのUターン、これって難しいですね。やはり、(6)のリーンアウトUターンの方が普段通りで楽ちん。

教習時間が完了し、全員集められて、次回の教習内容が伝えられる。
「○○さん、次回は見極めです。この調子で頑張って下さい」と。

第一段階で、S字出口直角左折が膨らみがちだと、かなり細かい指摘を受けて、曲線バランスの2時間の補習を受けたのだが、今となってはそれがあったので、今の自分があるように思う。第二段階に入った時は、苦手意識は無くなっていたからだ。
インターネットで他の方々の教習体験記をみると、第二段階のみきわめ直前まで一本橋のタイムオーバーや落輪、曲線バランスで苦労なさっているのを散見するのだが、私の通っている教習所が第一段階のみきわめへ進めるハードルが高く厳しいという話(例えば、一本橋のタイムがクリア出来ていないだけでも第一段階のみきわめすら進めない)だけあって、その恩恵は確実に受けているし、感謝している。強いて言えば、不安感がないことが不安なぐらいに自信がついて来ているからだ。

明日、第二段階のみきわめを受ける。復習の意味で、教習原簿に記載させている第一段階および第二段階それぞれの目標について書き記しておく。

【第一段階目標】
(1)運転装置の働きを理解し、正しい手順で操作できる。
(2)正しい運転姿勢で基礎的な走行が出来る。
(3)確実かつ円滑な運転操作が出来る。
(4)車両特性に応じた基本的な走行が出来る。

【項目】※普通二輪免許所有の為、割愛項目を除く
(1)車の取り扱い…安全な運転の前提として、エンジン停止状態における取り扱いが出来る。
(5)発進および停止の仕方…正しい操作手順で発進と停止ができ、バランスが崩れた時の対処の仕方を理解する。
(8)円滑な発進と加速…周囲の状況に応じた、確実・安全な発進及び加速が出来る。
(9)速度の調節…円滑な加減速及び意識した速度を保つことができる。
(10)ブレーキ操作…前、後輪、エンジンブレーキの特性をつかみ、思いのまま安全かつ円滑で適正な制動ができる。
(11)バランスのとり方(直線)…直線路を安全にバランスをとり走行できる。
(12)バランスのとり方(曲線)…曲線路を安全にバランスをとり走行できる。
(15)坂道における停止及び発進…上り坂及び下り坂での停止や発進が安全かつ円滑にできる。
(16)オートマチック車の運転…オートマチック車の特性を理解し、基本的な操作と走行ができる。
(17)教習効果の確認(みきわめ)

【第二段階目標】
(1)交通法規に従った正しい走行ができる。
(2)交通の状況についての情報を的確に読み取りながら快適な運転ができる。
(3)二輪車の運転に伴う危険を予測した運転ができる。
(4)二輪車の車両特性を理解し、余裕のある安全運転ができる。

【項目】※普通二輪免許所有の為、割愛項目を除く
(4)交差点の通行(直進)
(5)交差点の通行(右折)
(6)交差点の通行(左折)
…(4)~(6) 交差点とその付近の交通に対する気配りができ、安全な速度と方法で通行できる。

(7)見通しの悪い交差点の通行など…見通しの悪い交差点の危険性を読み取り、安全な速度と方法で通行でき、踏切での一時停止と安全確認ができる。

(9)カーブの安全走行…カーブに応じ、安全な速度と方法で余裕のある運転ができる。
(11)急制動…安定した急制動ができ、速い速度の危険性を理解できる。
(12)回避…障害物に対する急な回避の判断ができ、対応を図ることができる。
(14)交通の状況及び道路環境に応じた運転…道路での運転を想定し、道路や交通の状況をすばやく確実に認知し、安全で快適な運転ができる。
(15)危険を予測した運転…他の交通との関わりにおける危険を的確に予測し、危険の少ない運転行動を選べる。
(16)高度なバランス走行など…道路状況に応じ、安全な速度と方法で余裕のある運転ができる。
(17)教習効果の確認(みきわめ)



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2011年08月04日

大型二輪免許技能教習 ―第二段階 4時間目―

今朝5時ちょっと前に起床した時点では快晴で、既にまぶしい日差しが差し込んでいた。
横浜市の支店に異動になってから、ニーヨンロク(国道246号)の渋滞が嫌なのと、電車を使った方が早いので電車通勤だ。その為、CB400SFの運転さえ勘が鈍りぎみ。教習に備えて、早朝6時前から、横浜方面へバイクを走らせた。

8時近くに自宅へ戻り、録りためたドラマを見た後、昼12時からの教習を受けるべく玄関を出た。
教習所がある方角を見ると、厚い雨雲があり陸地に向けて霧が立ち込めているように見える。

「これはかなり降ってるな…」

駐車場へ行くと、小雨が降っていた。レインスーツをまとい、教習所へと向かった。

雨なのに二輪教習。豪雨でもバイク通勤していた私には、嫌だなという気持ちはない。むしろ、雨の日の運転も好きだし、路面が濡れた状態での急制動の練習が出来るまたとないチャンスに大いに喜んだ。

直線で40km/hまで加速して、エンジンブレーキ開始位置、両ブレーキ開始位置は、晴天時と同じだが、雨天時の場合は、停止位置が、エンジンブレーキ開始位置から1m長い12m。

私の記憶が正しければ、普通自動車教習で学科で習ったのでは、濡れた路面での制動距離は、乾燥時の1.5倍だったはずなのだが、1m長いだけ。「12mは、難しいんじゃね?」と思いながら、雨天急制動の初体験!

ローで発進、セカンドは軽めに回し、サードでエンジンブレーキ開始地点の直前約1mで40km/hに到達させる感覚で加速、アクセルを戻し、フロント&リアブレーキ開始地点から、一気にブレーキング。意外にも12m以内に止まれた。ていうか、止まって合格やねんけどね。

急制動を10本程やった頃、「体験課題をやりますね。課題は3つです。」と教官に説明を受ける。
課題の内容は次の通り。

(1)普通二輪教習車のCB400SF Revo(250cc並にデチューンされている)で、同じブレーキタイミングで急制動をする。

まさか、そんな体験課題があるとは思ってもいなかったので、自分の乗りなれたCB400SFで教習コースを走るというのは、ちょっと嬉しかった。私が学生の時に中免を受けた時は、CB400SFはこの世に誕生していなくて、VFR400だったのだが、その頃のことをちょっと思い出して懐かしい思いがした。
CB750からの乗り換え、やけに軽く感じる。加速は市販車よりもかなり遅い。250cc並に性能を落としてあるので仕方がないのだが、心が踊った。
スタートラインに止め、40km/hまで加速し、エンブレ、そしてブレーキング。エンブレ開始地点から10mぐらいで止まってしまった。
それで正解なのだ。この課題は、大型バイクと普通二輪の制動距離の違いを知るためのものだからだ。

(2)普通二輪教習車で、急制動のエンジンブレーキ地点までは同じだが、約13m地点のラインにきっちり合わせて停車できるように、ブレーキングのタイミングを決めて停止する課題。つまり、[目標位置への急制動]だ。

(3)CB750に乗り換えての目標位置への急制動

ご想像がつくとおりで、CB750の場合、CB400SFに比べて、早くブレーキをかけなければ、約13m地点の停止位置に止まれない。それを体験する項目だった。「なるほど~」感心しながら課題体験した。結果は、13mに及ばない地点で停止してしまった。「早いよブレーキ掛けるのが(笑)」と教官。体験課題なので、微笑みだけで済んだ。

いずれ乗るつもりのCB1300ならば、尚更ブレーキングタイミングが早くないと止まれないということは容易に想像がつく。これだけでも勉強になった。

そして、続く課題は、CB750だけでの走行。
(4)疑似追突体験
教官が運転する左車線のバイクに対して、右車線を適当と思う車間距離を保ちながら追走。任意のタイミングで教官が急制動をかけたら、こちらも急制動をかけ、教官のバイクに並ばない位置で停止するという課題。

疑似とはいえ、私が急制動で止まった位置は、教官のマフラー付近。リアルならば追突しているではないか。。。
改めて、車間距離の大切さを知った。

(5)指示された方向への回避
これは、中免の時もやったような記憶があるが、ハッキリと思いだせない。
「40km/hまで加速して下さい。そして、青色のサインが出たら右に回避。赤色のサインが出たら左に回避して下さいね」

40km/hまで加速したころに、サインが出た。「青!」。ウケ狙いで逆にしてみようかと思ったが、今後の教習の為にも、右に回避した。

上記の体験課題は、公道では起こりうるシチュエーションだ。自動二輪は仮免許路上教習というものがないので、このような体験課題についても、もっとじっくりと繰り返しやれたらいいのにと思った次第だ。

さて、次回は、シミュレーターと、法規コースの仕上げをやりますねとのこと。いよいよ残すところ3時間だ。卒検および免許取得の日も近い。CB750の重量にもすっかりと慣れてきたので、外周カーブを走っているときに、独自にリーンインやリーンアウトの練習までやって、調子に乗っていたので、ここは再度、基本に戻って、きっちりと仕上げることにしよう。



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2011年08月01日

大型二輪免許技能教習 ―第二段階 1~3時間目―

曇り空が幸いして、あまり気温が上がらなかったのが、教習には都合が良かった。いよいよ、今日から第二段階である。

【第二段階・1時間目】

大型二輪第二段階法規コースのプリントを事前に見て頭に入れる。

発着点から外周を右回り、
(1)クランク
クランクを左折後、交差点を右折。外周に左折で合流し、約半周し、
(2)波状路
波状路を出て、外周に合流し、外周を約3/4周回して、
(3)スラローム
右折で中央道に合流し、交差点を直線通過後に、外周へ右折で合流、
外周を約半周して、
(4)踏切横断
踏切を渡り終えたら、右折で交差点へ。
交差点直線横断後、外周へ左折合流し、約半周後に、
(5)一本橋
一本橋渡り終えたところで、外周に左折合流。約1/4周回後に、左折で
(6)S字
S字を左折で中央道、外周に右折合流で、外周を一周して、中央道へ右折し、
(7)坂道発進
中央道をそのまま直進。外周へ右折合流後、半周して、発着点に停止。

法規コースなので、右左折の30m前から方向指示器の点滅、および交差点や合流地点での左右目視、
車線変更3秒前に方向指示器の点滅と後方確認、その後の車線変更、という基本的な動作を徹底していく形だ。

普通自動二輪の教習では無かった、<波状路>。
立ち姿勢のポイントは、次の通りだ。

(1)肩
力を抜いて、背筋を伸ばす。
(2)顔
顎を引いて、目線は前方。
(3)肘
腕の力を抜いて、内側に軽くしぼる。
(4)腰
シートから腰を浮かして、やや前傾姿勢にする。
(5)手
グリップの中央を確実に握る。
(6)膝
両膝を曲げて、タンクに添える。
(7)足
体重を両足に均等にかける。

外周ウォーミングラップ後、教官の誘導で、法規コースを一通り回ることに。
波状路を渡る前に、センタースタンドを立てて、立ち姿勢の練習をした。
波状路の凸を登る直前に半クラ&アクセルオン、登ったらクラッチを切りアクセルオフという繰り返し。

波状路の順番が私が一番。他の人のを見真似しようにも、トップバッターの私は、いきなり失敗w
腰が引けていたらしいw。「まあ、最初やからこんなもんやろ」と開き直り。
「タンクに跨るような感じでもいいよ」と、とても分かりやすいアドバイスを頂いた。

第二段階の一時間目は、法規コースの暗記に終始した。
波状路通過は、5秒以上が合格点。コースを回るにつれて、タイムは良くなり、7秒以上でクリア。
もちろん、卒検ではタイムだけではなく、運転姿勢もチェック項目であることは言うまでもない。

【第二段階・2時間目】

一時間目に暗記した法規コースを只管こなす。
一本橋も10秒以上のところ、11秒以上をコンスタントに出せるようになった。
第二段階みきわめまでに、13秒以上をコンスタントに出せるようになると、
卒検でも自信を持って走れそうだ。

7秒以内のスラロームも問題なくクリア。
第一段階で散々苦労したS字出口の直角低速も指摘されることがなかった。

指摘があったのは、方向指示器での合図がちょっと遅いということ。
他は特に問題ないということだった。

【第二段階・3時間目】

やる気満々の私は、あと一時間追加しようと、キャンセル待ちの申請をしていたのだが、
幸いにして3時間目も乗られることになった。

3時間目の最初の課題は、
<コーナリング体験>
制限速度15km/hの外周のカーブを、25km/hの速度で回る体験。
そして、25km/hで、リーンウィズ、リーンアウト、リーンインそれぞれのコーナリングの練習。
これは、あくまでも体験項目なので、教官の運転するバイクを一度だけ追走して終わり。

3時間目のメイン課題は、<急制動>。

3速まで上げて、40km/hまで加速し、エンジンブレーキ開始地点で
アクセルオフし、、前後輪ブレーキ開始地点で、フロントとフットブレーキをかけて、
晴天時は、エンジンブレーキ地点から11m以内で停まるという内容だ。

外周30km/h制限の教習所なので、40km/hまで加速するのが、とてもとても待ち遠しかった。
CB750、今更ながらの感想だが、加速が軽い。やはりCB400SFとは比べ物にならない。

全員、急制動は一時間みっちり、それだけをやるそうだ。
それはそうだろう。急制動を普段からかけるような運転は危ないが、
万が一の急制動が適切に出来なかったら、衝突or転倒事故になるからだ。

加速感にウキウキする心を抑えて、只管、急制動の練習。

急制動で教官から指摘を受けたのが、フロントブレーキをかけるときの、手の動きについて。

「4本がけのうち、全部の指を(ブレーキレバーの)向こうへ回す感じじゃなくて、
主に人差し指と中指で、アクセルレバーとブレーキレバーを持つ感じで、
薬指と小指は、それに添う感じで良いですよ。停止距離も良し、タイヤロックもなくて問題ないですね」ということ。

S字出口直角低速走行について事細かに教えて下さった教官だ。
凄く目が良くていらっしゃる。そのアドバイスがとても分かり易くて助かっている。
次からアドバイス通りにやってみたら、急制動という名前のイメージとは違って、
ソフトに且つ確実に停まれるという安心感が出てきた。ちょっとした指先加減で、こうも違うものかと感心した。

次回は、第二段階の4時間目。一旦、急制動をやったあとに、体験項目課題があるそうだ。

5時間目は、シミュレーション教習。6時間目に法規コースの仕上げ後、7時間目の第二段階みきわめに受かれば、卒業検定となる。



wao2010 at 19:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月29日

大型二輪免許技能教習 ―第一段階 みきわめ―

 パラパラと雨が降り、蒸し暑い今日。唯一、苦手意識があったのがS字の出口の小回り。バイクを傾けずにハンドルを切って半クラッチでアクセルを回して最小限の速度と半径で曲がるアレだ。出口は弧を描く感じじゃなく、出口のギリギリまで外周に寄せて、直角に曲がって!と指導を受けていたのだが、恥ずかしながら、S字の出口直角回りが及第点でないために、S字集中練習の補習を2時間も受けていた…。なんでまた簡単なS字なんかで手こずるか。しかも2時間も…。かなりショックを受けていたのだ…orz。クランクの出口は直角に曲がれるのに、なんでS字出口は巧く行かないのだ?相当悩んだ。
 
 普通二輪(中免)教習は補習無しストレート卒業だっただけに、かなりのショックだった…。

 今日の教習2時間の内、最初の1時間は、バランスコース(クランク、スラローム、一本橋、S字、坂道発進、垂直パイロン、障害物)全般の復習と言われていたので、是が非でも2時間目には、みきわめを受ける気合だった。

 そして今日、「金輪際、CB750に乗っているという自覚を忘れよう。ここは交差点の左折だと思おう。」と開き直ったところ、普通に簡単に小回り出来た。一本橋はもちろん10秒台でクリア。半クラッチでアクセルオンで一定のエンジン回転数に保ち、目線は一本橋を渡った先の真正面にある秒数表示板を見つめ、左右に小刻みにハンドルを動かしつつ、リアブレーキを踏んだまま引きずる感じにするというコツが板についた感じだ。スラロームも7秒以内でクリア。アクセルオフ→バンク→アクセルオンをリズミカルにやれば自然とライン取りも決まる。

 総じて、重量を感じないように、普段のCB400SFの運転の感覚で走ったのが良かったのか、今日の2時間目はみきわめだという通達を得た。

 ちょっと笑ったのが、みきわめとなった2時間目に一度だけやった8の字。まず、8の字は、走行のライン取りの為に、約2mの間隔で内線と外線の白線2本が引かれていて、その内側をグルグルと8の字を描いて回る訳だが、今日は、その8の字エリアにて、初めて普通二輪教習を受ける6名の教習が行われていた。
 8の字の内周白線に囲まれた丸の部分(直径7mぐらい)の2か所それぞれに3台ずつ普通二輪教習車(CB400SF)を整列させ、バイクの隣に立った教習生が、8の字の外周白線の外側に立っている教官の講義を真剣に聞いているのだが、その真っ最中に、8の字を描いて回るのだ。常に90度先に目線をやりながらグルグル、グルグル、グルグルと回る。教習生の足やCB400SFが目線の障害物だが、それでも、グルグルとひたすらに回る…w。8の字走行に真剣な私と、講義を真剣に聞いている教習生。この光景が、客観的にみて異様に違いないと感じたからだ。8の字を10周ほどしただろうか。大好きな8の字が、このシチュエーションだったことに、終始私は心の中で爆笑していたのは申し上げるまでもない。8の字が苦手な人にはお薦め出来ないシチュエーションだ。下手したら内側にいる教習生に追突しかねませんからね。

 今日は、AT車いわゆるビッグスクーター(650cc)の体験もあった。ビッグスクーターには全く興味がないので、車名は忘れたが、MT車と違って、ニーグリップが出来ない。アクセルを回して暫くしてから走り出す。ブレーキの遊びがなく、軽くブレーキを引くだけで、ガツンと制動が利いてしまう。これって特別仕様??
 周回を2周と垂直パイロンの低速通過1回だけの体験だったが、ビッグスクーターがこんなに運転が難しいものとは思わなかった。こんなもので、トラックとトラックの間をすり抜ける人の気がしれない。。。

 「MT車の方が簡単でしょ?(笑)」と教官。「大型二輪を取るということは、この世のすべてのバイクに乗られるってことです。買う買わないは別にして、AT車にも乗れるようにしておいた方がいいかもしれませんよ」とも。正直、絶対にビッグスクーターには乗らないと思った。

 第二段階は、法規コース。法規に沿った走行技術を身につける内容で、線路通過と波状路が加わり、右左折も若干複雑になる。普通二輪(中免)には無かった波状路。実はこれを一番楽しみにしている。

 大型二輪免許の教習生には、いわゆるリターンライダーの40代以上の男性も多い。その中で一番仲良くなった方がいる。40代半ばの男性だ。私もその人も補習を受けていたのだが、教習予約のタイミングで、私よりも一足先に第二段階に進まれていた。その方とは、教習前や教習後にも会話をし、教習中のコースですれ違う時には、目で合図したり、会釈しあったりして、励まし合って受けてきたのだが、教習後に全員集められ、「○○さん、次は第二段階ね」と言われた時は、我が事のように喜んで下さった。ちょっとしたことだが、こういった支えがとても励みになる。



wao2010 at 21:37|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2011年07月23日

大型二輪免許技能教習

2011年7月21日(木)、台風6号の暴風域が遠ざかり、
青空が少し顔を覗かせて、涼しい風が吹く中、私は教習所へと向かった。

住まいは変わらずとも、横浜市内の支店へ人事異動となって数日、
電車通勤だったので、バイクの運転そのものが久しぶりだ。
乗りなれたCB400SFの運転さえ、新鮮な心地がした。

教習開始前の準備体操で体を馴染ませる。
7月14日に乗ったきりのCB750に跨った瞬間、嬉しさとともに、ちょっとした緊張が走る。
ずっしりと来る重みは、まだまだ操る楽しみを感じるレベルとは言えない。
先日の2時間で重さにも慣れたように思っていたものの、僅か1週間のブランクで、
すっかりと勘を忘れてしまっている。

ウォーミングアップの周回で感覚を思い出す。
そして、第一段階のバランスコースへ。
クランク、そしてスラローム。7秒以内に通過すべきスラロームが1秒のタイムオーバー。
これは、アクセルワークを改善すればクリアできるレベルか。

次に、一本橋。前回の練習でコツを掴んでいたので大丈夫だという節があったが、いきなり落輪…orz。
「(一本橋に)乗るときにもっとアクセル回してね。そして、脇が甘いんで上半身がふらついてバランスを失ってる。
もっと脇をしめて前傾姿勢で良いよ。走行中のアクセルと半クラッチとフットブレーキの調整は問題ないね。」とアドバイス。

その後、一本橋を5回ぐらい繰り返した。最初の一度以外は落輪はなかった。
10秒以上のタイムが合格、数回9秒台があるも、他は10秒以上をクリア。う~ん、ちょっと不安が残る。
卒検のことを思うと14~15秒以上コンスタントに出しておく方が良いだろう。これは卒検までの課題だ。

次に、一本橋以外の曲線バランスの練習。ひたすら、クランク、スラローム、S字を練習した。
タイム計測されるのはスラローム。タイム制限は7秒以内。7.1秒、7.2秒と及第点に及ばない。
「もっとアクセルを吹かしなさい」という指摘。そして、「目線はもう少し前で良いよ」とも。

スラロームで目線の指摘もあり、コースとは別の、8の字練習へ。
個人的には、この8の字をしたくてしたくて堪らなかったw。単に好きだからだ。
目線は常に90度先ぐらいに置く感じで回るのだが、面白いように回る。楽しい…w

目線の練習をした後も、曲線バランスをひたすら練習した。
S字の出口の姿勢を一つ受けた。
「○○さん、バランス取りに左足を出さなくていいから。ちゃんとステップに乗せたまま出ようね」と。

4時限目の後半、一本橋の練習が出来なかったので、次回の一段階の見極めがどうなることやら…。
ちょっと不安なまま終わったのであった。



wao2010 at 02:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年07月14日

大型二輪免許技能教習―初日―

午前9時からの50分間、続く午前10時からの50分間の技能教習を受けてきた。
 
【第一段階・1時間目】キンコン、カンコ~ン♪

 車種は、ホンダのCB750。CB400SFに比べたら、少し大きい程度だが、40kg程車重が増え約240kgなので、最初は、その重さに若干の戸惑いを…「うっ、重い」。
 
 まず最初は、CB750の前方および後方への押し歩き。車両を地面に対して垂直の状態を保てばいいので、難なくクリア。
 次にやったのが、バイクの左側に立ち、両ハンドルを持ち、バイクを自分の方に傾け、倒れる寸前まで持ち堪えて、再びバイクを垂直に戻す練習。シートに腰を当てて、両膝を曲げて、下半身で支える要領で持ち堪え、下半身を使って立ち上がる感じで、これも難なくクリア。自分で倒して、起こす練習があるかと思ったが、倒したバイクの起こし方については口頭説明だけで、実践はなかった。

 次は、バイクに跨って、左右にバイクを傾けて、これも倒してしまう寸前まで我慢してから、バイクを垂直に戻す練習。車両重量の感覚を覚えるという目的なのだろう。いよいよ転倒してしまう時は、足を挟まないように、バイクを投げ捨てて、受け身を取って下さいとのことだった。

 次は、センタースタンドの立て方。今乗っているCB400SFは、元々センタースタンド無しの仕様なので、センタースタンド立ては、20歳の時に普通二輪(当時でいう中免)教習でのVFR400以来。大丈夫かなと思ったが、一発クリア。身体って覚えているもんやね。

 そして、いよいよ発進の練習。大型二輪ならではのパワフルなトルクを知って、実際の運転に生かす目的で、二通りの発進の練習。まずは、半クラッチだけでのアイドリング発進。CB400SFもアイドリング発進が出来るが、そのトルクとは段違いで、繋ぎ方がラフだと飛び出しそう。僅かに優しく半クラッチにする感じでちょうどいい。二通り目は、アクセルも回しての発進。これもホンの僅かアクセルを開けるだけで、それなりの速度で発進。「凄いトルクだな」と感心しながら練習した。

 そして次は、周回コースの走行。10ラップぐらいしただろうか。最初の数周はギア2速まで。それを終えたら、直線区間でギア3速使って30km/hまで出した後、断続ブレーキで減速して2速、そしてカーブをアイドリング走行で曲がって…という練習。
 いつになく慎重な私が、余りにゆっくりと運転するので、「○○さ~ん、直線はしっかりと30km/hまで加速してねっ!」とメガホンの声。「はぁ~い!」と返事をしつつ、最初に先生から指摘を受けた、運転姿勢(つま先は、まっすぐ前に向けてステップに乗せる。腕は突っ張らないで軽く肘を曲げる。ブレーキを掛けるときは4本の指を使う。)を意識しながら、ゆっくりと周回を重ねた。

【第一段階・2時間目】キンコン、カンコ~ン♪

10時からの2時間目の教習。そのメニューは、『バランスコースの周回』

(1)屈折(クランク)コース
(2)スラロームコース
(3)一本橋コース
(4)S字コース
(5)坂道発進
(6)垂直パイロン
(7)障害物

普通二輪の場合、クランクコース、S字コースはローギアだが、大型二輪の場合は、ギア2速。ギア2速なのは、大型二輪の運転では、クラッチワークとアクセルワーク、フットブレーキの更なる高度な技術が求められるかららしい。

私は、いきなりクランクでふら付いた。左へ直角に曲がるときのクラッチワークミスでバランスを崩して、アクセルを戻した上、フロントブレーキを掛けたために、前輪がロックしたのだ。左足で支えられたので、幸い転倒はなかったが、ヤバかった。「ロックするから後輪ブレーキで速度調整してねっ!」とメガホンの声。本当に勉強になる。

スラロームは難なくこなせた後、苦手意識のある一本橋。一本橋といえば、大渋滞時のトロトロ運転でも大活躍するスキルなのだが、普段の運転で、アクセルワークよりもアイドリング走行や半クラッチ走行をしがちという悪い癖がついていたために、巧くバランスが取れなくて一度だけ落輪してしまった。私以外の大型二輪教習生も、同様の癖がついていて、先生から同じ指摘を受けた。
「皆さん、アイドリング走行に頼りすぎですよぉ。エンジンの回転音が聞こえるぐらいにアクセルを回して、クラッチ加減で進んでね。そしてニーグリップと小刻みなハンドリングでバランスを取って、後輪ブレーキで速度調整するんですよ」と。これまた凄く勉強になった。

その後も、残り時間いっぱい一本橋の練習。個人的に教えてもらった事項は、
(1)発進でのアクセルの回しが足らない。もっと回して発進時のバランスを取ること。
(2)つま先が開いているときにふらつきが見られるので、ちゃんとつま先はまっすぐ前に。
(3)一本橋上でも、アクセルをもっと回して、クラッチワークとフットブレーキで速度調整。

一本橋の反復練習のお陰あって、アクセルの開度をほぼ固定で、クラッチワークとフットブレーキでの速度調整のコツを掴んだ。2時間とも女性の大型二輪教習生が一人ずついた。それが一番嬉しかったかな?w。

終始楽しくて仕方がなかった。運転すること以上に、これまで知らなかったことを学べる楽しさだ。
「楽しむこと」、「真剣に集中して基本をマスターすること」がテーマ。
いずれは、乾燥車重260kg超、最高出力101馬力、最大トルク11.6kgf・mのCB1300が待っているわけで、ストレートならたったの12時間しか教習は無いからこそ、生半可な気持ちではないことを誓う。

☆先生からの印象的な言葉(趣旨)☆
「大型二輪は、パワフルなトルクがあるがゆえに、一層、低速走行の技術力が問われます。その技術を覚えて下さい」

…次回の教習3時間目は、一本橋の復習から。

【大型二輪教習車CB750の仕様】

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生産完了となった市販車CB750との違いについて、Wikipediaから転記。

外装

  • ハンドル変更(アップハンドル装着)
  • 大型エンジンガード・マフラーガード装着
  • 走行状況表示ランプ装着 - ランプ10個程度が装着されている詳細表示のものと、4個程度の簡易表示のものがある。2つに分けている理由は不明だが、教習所によってどちらかを選択している。
    • 4個装着の場合 - 速度40km以上で点滅する表示・フロントブレーキ表示・リアブレーキ表示・エンスト表示。
    • 10個表示の場合 - 4個表示に追加して、ギア1、2、3、5、N、エンスト表示。ギアが4速に入っている場合はギア表示消灯。
  • ミラー変更(角→丸)
  • マフラー変更(メッキ→黒塗装)
  • シート変更(ローシート装着)
  • ステップ変更(アルミ→鉄+ヒールガード)
  • ライト変更(マルチリフレクターライト→単純ハロゲンライト)
  • ライトスイッチ装着(※所内走行のため)
機構
  • 大型オイルクーラー装着(さらに低速走行主体のためサーモスタット付きの電動ファンを装着している。)
  • エンジン圧縮比デチューン(9.3→8.8)
  • エンジン馬力デチューン(75PS→73PS)
  • エンジントルクデチューン(6.5kg-m→6.3kg-m)
  • クラッチ形式変更(ワイヤー式→油圧式)
  • リアブレーキ強化 (1pot→2pot)


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